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【2026年6月】不動産投資市場マンスリーレポート INVASE Flash

公開日:2026/6/10
更新日:2026/6/10

01今月のトピック

🌏 地政学リスク:停戦も応酬続く、先行き不透明

米国・イスラエル対イランの軍事衝突は一旦停戦となったものの、イラン・イスラエル双方の攻撃の応酬が続いており、地政学リスクは高止まりしています。

💴 金融マーケット:日経7万円伺う/国債2.7%/REIT利回り反転

日経平均はAI関連銘柄に牽引され最高値を更新、7万円が視野に。10年国債は2.7%の高水準で今月の日銀会合での利上げがほぼ確実視。レジデンシャル系REIT3社の配当利回りは約25BP上昇して4.03%となり、過去1年低下してきたイールド・スプレッドが反転しました。

🏙 インデックス:ファミリーはモデレート/シングルは+2pt

都心3区の大型マンション・インデックスでは、ファミリー(75㎡)は価格・賃料ともにモデレートな上昇にとどまる一方、シングル(25㎡)は価格・賃料がともに約+2pt上昇し、ファミリーを上回る伸びを見せました。

02KPI — 主要指標
日経平均(月次終値)
月次終値(万円)。Yahoo Finance より取得。
J-REIT分配金利回り・国債利回り(月次)
REIT:japan-reit.com 月末値。国債:investing.com 月初値。
日経平均(先月末 2026/05/29)
66,330
▲ 7,045円(11.88%)前月比
J-REIT平均分配金利回り(今月月初)
4.03 %
▲ +0.25pt(前月末比)
10年国債利回り(先月末)
2.71 %
▲ +0.20pt(前月比)
イールドスプレッド(REIT-国債)
1.32 %pt
▲ +0.05pt(前月比)
03インデックス — 価格・賃料・利回りの推移(都心3区 主要10棟)
都心3区の主要マンション10棟を選択。ファミリー(75㎡・3LDK)とシングル(25㎡・1K)。 2021年6月=100基準(左軸)、利回りは実数(右軸)。
📊 インデックス(ファミリー 75㎡・3LDK)
18,395
平均推定価格(2026/6)
+89%
2021年6月比
+5.0%
賃料 前年同月比
📊 インデックス(シングル 25㎡・1K)
5,311
平均推定価格(2026/6)
+58%
2021年6月比
+7.3%
賃料 前年同月比
04今後の見通し

米国・イスラエル対イランの軍事衝突は一旦停戦したものの、双方による攻撃の応酬が続き、地政学リスクは高止まりしています。それにもかかわらず日経平均はAI関連銘柄に牽引され最高値を更新、7万円を伺う水準まで上昇しました。10年国債利回りも2.7%の高水準にあり、今月の日銀会合での利上げがほぼ確実視されています。一方、レジデンシャル系REIT3社の配当利回りは約25BP上昇して4.03%に。国債とREITの利回りがともに上昇するなか、過去1年にわたり低下してきたイールド・スプレッドは反転しました。将来のインフレ期待が背景にあると考えられます。

都心3区の大型マンション・インデックスでは、ファミリー(75㎡)は価格・賃料ともにモデレートな上昇にとどまった一方、シングル(25㎡)は価格・賃料がともに約+2pt上昇し、ファミリーに比べ高い伸びとなりました。実需中心のファミリー価格はこれまで超長期住宅ローンやペアローン活用による借入拡大に支えられてきましたが、今後さらなる賃金の伸びがなければこれ以上の価格上昇は見込みにくい局面に入っています。一方で賃料の上昇は継続する見込みであり、価格が頭打ちとなるなかキャップレートの改善が引き続き期待されます。

🌏 地政学リスク高止まり💴 日経 7万円伺う🏦 国債 2.7%/利上げ確実視🟢 イールドスプレッド反転🏙 キャップレート改善継続
05注目物件
HARUMI FLAG Park・SUN VILLAGE T棟
HARUMI FLAG Park・SUN VILLAGE T棟
📍 中央区晴海🏗 2025年竣工湾岸大規模タワー

東京2020大会選手村跡地に誕生したHARUMI FLAGの中でも、PARK VILLAGE T棟と共に「SKY DUO」を構成する晴海エリアの新たなランドマークタワーマンションです。SUN VILLAGE T棟は地上50階地下1階・総戸数733戸、PARK VILLAGE T棟は地上50階地下1階・総戸数722戸で、いずれもHARUMI FLAGコアエリアに位置する大規模タワー物件です。 HARUMI FLAG全体は24棟・5,632戸規模の大規模開発であり、晴海の街そのものの評価を押し上げる存在になっています。CoAMer理論の観点からは、新築性や話題性だけでなく、勝どき駅からの距離、東京BRTを含む交通利便性、実際の成約賃料、管理状態、共用施設の維持水準を冷静に比較することが重要です。今後、都心・臨海地下鉄新線構想や築地市場跡地開発の進展により、その交通評価がどこまで変化するか、湾岸タワー市場のベンチマーク物件として引き続き注目が必要です。

高い
晴海フラッグ内ランドマーク
駅前性
新築級
(未入居物件が多数流通)2025年竣工
築年数
CoAMerベンチマーク物件
要注視
06注目地域 — 晴海エリア
勝どき・月島・豊洲・有明・築地方面への広がりを持つ湾岸中心部として、実需と賃貸需要の双方が見込まれるエリアです。HARUMI FLAGの街開きにより、晴海はその完成された街区の魅力と、港区オフィスエリア・東京駅コアオフィスエリアへの通勤利便性が相まった、新時代の大規模街区として再評価されました。都心・臨海地下鉄新線構想への期待もあり、今後の価格動向と賃料の追随度合いから目が離せません。東京BRTや都心近接性を含む広域交通の強さも、築地の再開発期待と合わせ、他の湾岸エリアとの差別化要因といえます。本来の想定成約価格から大きく上振れして売り出されていた去年の状況に比して、直近では適正価格での購入可能性が高くなっており、今後の成約価格動向に注目です。
計画中

🏗 都心・臨海地下鉄新線構想

中央区では、晴海のまちびらきや築地市場跡地の大規模開発などによる新たな交通需要を背景に、都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の調査検討が進められています。 交通利便性が高まることで、HARUMI FLAGを含む晴海エリア全体の評価にも波及する可能性があります。足元では計画進捗と周辺売出価格の変化が焦点となります。

注意点

⚠ 再開発・インフレキャッチアップ等への期待による価格先行に注意

将来期待を織り込んだ売出価格・賃料の案件が増えており、皆様の目に見える価格が上振れをしています。実際の成約価格と賃料の乖離を見極めることが不可欠です。

注意点

⚠ 既存タワーと新規供給のポジション

晴海フラッグの大量供給が進んでおり、豊洲寄りの晴海エリア物件はもちろん、勝どき・月島・豊洲・有明の既存タワー群との比較が強まります。築年数・眺望・駅距離・共用施設・管理状態の差がどのように評価されるか注視が必要です。特に交通利便性と共用部の管理水準は、築年数を超えて評価を左右します。

ポイント

🎯 湾岸中心部のキャッチアップ

中央区湾岸でありながら、駅距離を理由に相対的に評価が分かれてきたエリアとして、1LDK・2LDK・3LDKの実需兼投資ニーズや近隣タワーマンションの再評価にもぜひご注目ください。都心アクセスと街区内生活利便性の両面から、賃料・物件価格のキャッチアップ余地をモニタリングすることが重要です。

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