不動産投資で検討しないといけないことは大きく、「物件そのもの」、「ローンを使う際の条件」、そして「物件の立地」です。物件の立地は不動産投資をする上では非常に重要です。

本記事では台東区で不動産投資をするならどのエリアかに関して解説します。

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買い時の定義

「今、買い時」の定義は以下の5点から判断をしていきます。

・価格的にまだ上がりきっていない(都内23区でマンション価格の上昇がまだ見られていない(=価格騰落率が低い))

・価格的に下がりづらい(→前述項目の関連事項です)

・今後価格が維持される、もしくは上昇する見込みがある(→再開発計画)

・住宅需要に応える素地が整っている(→交通利便性、生活利便性)

・賃料と比較して物件価格が安い

台東区の全体像

台東区は東京都の中央に位置し、北東に広がる地域です。西側は千代田区や 文京区、東側は墨田区や荒川区と隣接しています。江戸時代から続く下町の文化が息づく観光の町として栄え、上野公園や浅草寺などの名所があります。年間観光客数が多く、特に外国人観光客の増加が目立っています。

商業施設や文化施設が多いため、物件数は他の23区と比較して少ない傾向にあります。賃貸で人気のエリアとして、浅草橋、蔵前、入谷などが挙げられます。これらのエリアは、新幹線や都心部へのアクセスが良く、単身者用・ファミリー用を問わず人気が高い傾向です。

家賃相場については区内でも差が激しく、人気エリアの平米単価が100万円を超えるエリアもあれば、70万円程度のエリアもあり、物件選択は丁寧に行う必要があります。

都心の利便性と下町の風情を併せ持つ台東区。今後の発展が大いに期待されるエリアと言えるでしょう。

台東区で不動産投資をするなら

台東区は、上野や浅草などの観光地があり外国人観光客に人気のエリアで、短期滞在者や留学生が多いエリアです。そのため、ワンルームや1Kの間取りの物件が需要が高く、利回りも高めになります。観光客向けの宿泊施設として運用するならば入谷から浅草寺あたりの物件が選択肢に入ってきます。一方で浅草寺近辺では担保評価が出にくいため、不動産投資ローンを活用したい場合には注意が必要です。

上野や浅草周辺も交通の便が良く、飲食店や商業施設も多いため、人気があります。しかし、ワンルームや1Kの物件が多いため、立地や物件の仕様に関して、他の物件との競合を意識して選ぶ必要があります。また、外国人観光客向けに民泊事業を行う場合は、法令や自治体の規制に注意する必要があります。

ファミリー層向け物件については、上野や蔵前などに近い2LDK以上の物件が検討に上がるでしょう。

また、ここ数年で鶯谷・入谷間もファミリー向け物件の人気が高くなってきています。台東区は子育て支援や教育施設が充実しており、ファミリー層に人気のエリアです。このあたりのエリアは住宅地として発展しており、ファミリー層に適しています。特に、南千住駅台東区側には大型商業施設や公園などがあり、生活環境が良好です。しかし、同エリア内の物件は価格が高くなってきており、賃貸経営の魅力はやや減少しつつあります。

また、台東区内には小学校が多くありますが、それぞれの人気度合いに関しては、区内でも差があることから、ファミリーマンション賃貸に関しては、学区によっての差異はきちんと見る必要があります。

エリアで購入する物件はどう変わる?

(23年9月6日時点で楽待よりそれぞれ引用)

利回りとしてはオフィスや工場などのビジネス需要が高い蔵前駅から徒歩3分、築5年で3.55%、観光客や学生などの需要が高い入谷駅から徒歩1分、築6年で4.00%となります。平米単価はそれぞれ138万円、112万円となり、比較的高いといえます。 

台東区全体の事業所数・従業員数

(引用:台東区)

平成28年台東区の事業所数は22,770で従業者数は227,175人です。台東区全体の事業所の特徴としては卸売業、小売業の割合が35%と多いことです。

台東区の人口推移

(引用:台東区の世帯と人口)

台東区のデータによると、人口は2023年8月1日時点で210,806人です。2019年に20万人を突破しており、人口増加のトレンドが続いている区になります。

利回りの平均値

都内物件では、新築中古問わず物件価格が上がってきていることから利回りは低下している傾向にあります。

台東区の新築中古マンションの利回りの目安は以下になります。 

・新築:3.8%~

・中古:4.5%~

中古物件では、築年数15〜20年の物件が売りに出るケースが多いですが、〜15年の中古物件も豊富に存在します。

築15年〜20年物件の平均利回りは4〜5%です。

台東区では駅近やリノベーション物件などが人気であり、価格も高めになっており、台東区エリアの平米単価は70〜100万円です。

中古物件の目安価格はこちらになります。(平米単価85万円で計算)

・20平米~30平米:1,700万円~2,550万円

・30平米〜:2,550万円〜

台東区では上野や浅草などの人気エリアでは平米単価が100万円を超える物件も散見されますが、それ以外のエリアでは70万円前後となっています。

中古物件はリフォーム費用を見越すことが重要

中古物件は退去時に原状回復のみならずリフォームが必要になることが多々あります。そのため、大きな修繕がなされていない中古物件の購入は、リフォーム費用を見越して購入するようにしましょう。

指値を入れられることもありますが、相場状況が強い場合あえて下げてまで売却する理由にならないため、理想はご自身でリフォーム費用分を現金で用意しておくことです。

目安としては、築15年を越してくるような物件の賃料のキープ・向上を狙うことを勘案すると、物件価格の5〜8%前後で3,000万円程の物件だと150~240万円前後を見越しておくと確実ではあります。

競合物件の賃料相場と供給数

蔵前駅築10年以内のワンルーム、1K物件の件数は7,096件でした。(2023年8月23日suumo参照)なお、築年数を区切らない場合は10,963件となり、約7割が築10年以内の物件となります。競合環境が熾烈であることも考えられるため、購入前に賃貸付けの状況を確認することが大事です。

平均賃料は約13.79万円前後となります。(駅距離、平米数により異なります)

物件を見るときのポイント

実際に購入したい物件を見る際のポイントはこちらになります。

・立地面

・建物管理

・入居者情報

立地面に関しては、物件と駅距離はどの程度ありそうかや周辺環境としてコンビニやスーパーは近いかなどです。

建物管理に関しては、将来大規模修繕ができるように修繕積立金が溜まっているか、建物全体と室内の修繕履歴はどうかなどです。

最後に入居者情報に関しては、現契約者の契約状況や入居期間はどうかなどです。

詳しくは下記記事にまとめていますのでご確認ください。

参考>>現オーナーはなぜ売却するのか?オーナーチェンジ物件の購入メリットと注意点

まとめ

今回は、台東区に関して解説していきました。狙うエリアは単身者向けにするのか、ファミリー層にするのかで変わってきます。単身者向けであれば入谷や浅草寺、ファミリー層向けであれば蔵前あたりが検討に上がります。ただし、物件の供給状況や価格帯はきちんと精査をした上で検討するようにしましょう。

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